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マナ(mana)とは?どんなパワーがあるか徹底解説!

ポリネシアに伝わる「マナ(mana)」という言葉を知っていますか?

それって何ですか?というひとも多いでしょう。

マナとは、ニュージーランド、ハワイ、ニューギニアなどを含むメラネシアやポリネシアの言葉です。

神秘的な力、超自然的な力からこの世に存在するあらゆるものに与えられたパワーを意味します。メラニシア語では、「力」を意味しています。

人間はもちろん、植物、動物、河川、自然、人間が作った色々な種類の道具、さらに祖霊や死霊にもこのマナのパワーが宿っているとされています。

しかし、マナは決してそのもの固有に根付いているのものではなく、ある物から別の物へと移転・転移していくという特徴があります。

そのため、強力なマナもあれば、別な物は弱いマナということもあります。

強大なマナを持ったものは、それ自体が超自然的な強大な力を発揮できます。

ある戦士が戦場において力を発揮するのは、持っている槍に強大なマナを宿していたからだと説明されます。

部族のリーダーが立派な仕事をするのも、彼が数多くのマナを所有しているからに他ならないのだと説明されます。

したがって、一族の繁栄にも関わってくるので、マナを手に入れることは、ポリネシアの人びとにとっては何よりも大事なこととされていました。

マナの宿ったものを人びとは特別に大切にしているのです。

元々、ハワイなどの太平洋諸島地域の先住民たちがこのマナという神秘的なパワーを信じてきました。

西洋社会に伝わったマナ(mana)

宣教師で人類学者のR.H.Codrington(英語版)(1830-1922)が著した『メラネシア人』により、マナの概念は西洋社会に初めて紹介されました。

彼は、ノーフォーク諸島を中心とする東メラネシアに宣教師として着任しました。

島の原住民が際立って早く進むカヌーを説明するときに「あのカヌーにはマナが宿っている」という言い方をすることから、マナという超自然的な力の考え方が存在することを指摘しました。

不思議な力や戦勝や豊作、降雨もマナによるとされていました。

また、マナは定着しないで流出・転移するとされていました。

カメハメハ大王

カメハメハ1世とは、ハワイ諸島を初めて統一して1810年にハワイ王国を建国した人物です。

カメハメハ大王の名でも親しまれています。

初代国王となった人物です。

カメハメハ1世は、人並みはずれた強いパワーを持っていたと伝えられています。

現在ハワイ島のヒロに置かれているナハストーンをひっくり返した逸話をご存じでしょうか。

ナハストーンの重さは3.5トン、大きさは幅およそ4メートル、高さは約1メートルもあります。

この巨大なナハストーンを動かすことができたものは、ハワイ諸島を統一出来ると伝えられていました。

まだ少年だったカメハメハはこの噂を聞きつけ、1789年にカヌーでマカニヌイマコルコル、予言者カラニワヒネ、部族酋長ナイへの3名と共にヒロに到着しました。

到着の翌日にカメハメハはナハストーンに挑戦しました。

彼はナハストーンを動かしました。

そして、動かしただけではなく、なんとそのヒロストーンをひっくり返すことが出来たとも伝えられています。

Naha(ナハ)一族に伝わる巨石は強力なマナを持っていると信じられていました。

ナハ一族の子供が生まれるとこの石の上に置かれます。

泣かない子供はその一族のリーダーとなると伝えられていました。

一族以外の者も、この巨石を覆す力を持つものはリーダーとなる力を備えていると言い伝えられていました。

カメハメハ大王は、14歳でこの巨石を見事に覆しました。

そして後に、ハワイを統一しました。

このように、石に宿っている強大なマナは、その行為をしたものに力を宿すという風に考えられていました。

生命に宿る力

マナは「生命に宿る力」です。

そのマナの力自体に善悪というものはないのです。

マナを良くするのも悪くするのも、そのマナを持っている人や物が、その力をどう活用するかということにかかっています。

マナを持った人は、そのパワーを人や社会のために活用できる力は、素晴らしいマナとなってあらわれていきます。

しかし、そのパワーを悪用すれば、他人や世の中を傷つけてしまう存在にもなりえるわけなのです。

そこで使われるマナは悪い影響を及ぼすパワーともなりえてしまうのです。

全ての人や物には超自然的なマナの力が宿っているとされています。

そのマナが本来のその人や物のあるがままの存在となって宿っているのです。

人びとは、お互いに尊重し合うことで家庭生活や社会(仕事)、そして民族が調和のとれた生活を可能としていたのです。

また、ハワイアンは、自分の口から出す言葉にも細心の注意を払っていました。

言葉にもマナが宿ると信じてきました。

人の批判や陰口、汚い言葉を発したりすることで、そこに宿ったマナが自分にやがては巡り巡って返ってきてしまうことを知っていたからです。

ハワイには、古来より「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」という習わしがありました。

ハワイの言葉である「Ho」は「それになるために」、「pono」は「正しい」、Ho’oponopono」は「感謝して幸福になる」「正しい方向に導く」「状況を正す」という意味のある言葉です。

古くからハワイにおいて、自分自身または親子、兄弟姉妹などの家庭関係の中で何か問題が起きた時には、家庭の中で告白による和解、許し合うことで、問題を正しい方向に導き、自ら家族関係を回復していました。

ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)は、古代ハワイから伝わる問題解決の方法であり、元々はハワイの先住民たちがこの方法を実践していました。

ポノ(pono)は、「すべてのものがそれぞれに本来あるべき状態」という意味でもあります。

このポノ(pono)の状態は、個々が持っているマナ(mana)と言い換えられます。

マナは、本来のそれぞれのありのままの持っている存在です。

お互いの持っているマナを認め合いうことで家族や民族が調和のとれた生活を送ることが出来ていたのです。

この考え方は、現代のハワイ諸島の人々にも言い伝えられ、家庭・仕事などにおいて活用されています。

まとめ

マナ(mana)はあらゆるものに宿っています。

あなたも、人や物に宿るマナに敬意を持ち大切にすることで、家庭生活や職場関係などの人間関係を円滑にしていくことが出来るはずです。

また、あなたの持っているマナをより良くしていくこともたいせつなことです。

そのことにより、あなたの心や精神、考え方や気持ち、健康をより良くしていき、あらゆるものをポジティブに目標達成、成功、結果へとつなげてくれます。

あなたが幸せな人生を送るためにたいせつなことだと思います。

マナを向上させていくことにより、あなたは本来のありのままの自分を知り、本当の自分自身をたいせつに幸せに生きることが可能になっていくのです。

あなたも(mana)を活かして問題を解決していき、幸せな人生へと向かって進んでいきましょう。

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