ニュージーランドの先住民に伝わる「ヘイティキ」という言葉を知っていますか?
それって何だろう?と不思議に思うひとも多いでしょう。
ヘイティキとは、ニュージーランドの先住民であるマオリ族が愛用していた護符のことです。
「ヘイ」とは、訳するとペンダントという意味です。
「ティキ」とは、ニュージーランド神話で人類の祖先といわれている男性のことです。
「ヘイティキ」は、翡翠軟玉であるネフライトにマオリ族が彫刻を施したものです。
それは、ある種のひとをかたどった小像であり、それをペンダントのお守りにしていました。
マオリ族により、19世紀初めまで作られていました。
現在でも、ニュージーランドの売店等で、プラスティック製のヘイティキが販売されているといわれています。
先祖代々に受け継がれたテイティキ(Hei Tiki)
マオリ族の人びとは、ヘイティキと呼ばれる護符をとてもたいせつにしていました。
その理由は、ヘイティキは先祖代々のマナを吸収しながら受け継がれたためです。
翡翠で出来たヘイティキに祖先のマナを多く含んでいると信じられていたからです。
「マナ」とは、神秘的な力、超自然的な力からこの世に存在するあらゆるものに与えられたパワーを意味します。
メラニシア語では、「力」を意味しています。
人間はもちろん、植物、動物、河川、自然、人間が作った色々な種類の道具、さらに祖霊や死霊にもこのマナのパワーが宿っているとされています。
しかし、マナは決してそのもの固有に根付いているのものではなく、ある物から別の物へと移転・転移していくという特徴があります。
そのため、強力なマナもあれば、別な物は弱いマナということもあります。
強大なマナを持ったものは、それ自体が超自然的な強大な力を発揮できます。
ある戦士が戦場において力を発揮するのは、持っている槍に強大なマナを宿していたからだと説明されます。
部族のリーダーが立派な仕事をするのも、彼が数多くのマナを所有しているからに他ならないのだと説明されます。
したがって、一族の繁栄にも関わってくるので、マナを手に入れることは、ポリネシアの人びとにとっては何よりも大事なこととされていました。
マナの宿ったものを人びとは特別に大切にしているのです。
元々、ハワイなどの太平洋諸島地域の先住民たちがこのマナという神秘的なパワーを信じてきました。
ヘイティキを活用した歴史
ヘイティキはマオリ族の中では、家族の長が身に着けていました。
身に着けていることにより、ヘイティキに宿るマナを自らが活用して家族の長としての務めをしっかりと果たして、家族の生活や名声をきちんと守っていくことが出来たのです。
家長が亡くなると、次世代の家長へとヘイティキは受け継がれていきました。
マオリ族の人びとは、そのようにして受け継がれたヘイティキを、たくさんのマナが含まれていると代々信じてたいせつにしたのです。
まとめ
マナ(mana)を宿したヘイティキは、家宝としてマオリ族の人々に、とても重宝されていました。
マナ(mana)はあらゆるものに宿っています。
マナは「生命に宿る力」です。
全ての人や物には超自然的なマナの力が宿っているとされています。
そのマナが、本来のその人や物のあるがままの存在となって宿っているのです。
人びとは、お互いに尊重し合うことで家庭生活や社会(仕事)、そして民族が調和のとれた生活を可能としていたのです。
今回はマナを宿しているといわれるヘイティキを紹介させて頂きました。
あなたも、人や物に宿るマナに敬意を持ち大切にすることで、家庭生活や職場関係などの人間関係を円滑にしていくことが出来ると思います。
また、あなたの持っているマナをより良くしていくこともたいせつなことです。
そのことにより、あなたの心や精神、考え方や気持ち、健康をより良くしていき、あらゆるものをポジティブに目標達成、成功、結果へとつなげてくれます。
あなたが幸せな人生を送るためにも、とても大事なことだと思います。
マナを向上させていくことにより、あなたは本来のありのままの自分を知り、本当の自分自身をたいせつに幸せに生きることが可能になっていくのです。